最後の対談に参加させていただきました。
自分が出ているのに言うのもなんですが、数多くある文芸指南書で、文法・技術のみならず、
趣味人作家の生き方みたいなところにまでクローズアップしようという著者の方向性は、
あたらしいと思います。
Sさん
著者は書きながらだいぶ複雑な思いをしただろうと思う。
いたるところで「かくあるべき」と断定しながら、
また別の場所では「コレコレに決まりはないが、敢えて言うなら~」のようにまろやかに語ってる。
でもそれが物語を書くっていうことだろう。
小説を書く行為自体、いろいろな矛盾を抱えていると思うし。
Rさん
小説を書いても必ず途中でめげてしまい、最後まで書き上げたことがありません。
それで趣味をあきらめて、もう10年がたちました。
でも、この本を読んで、もう一回書いてみようかなと思いました。
なんだか書けそうな気がしてきたんです。
Tさん
「これが書けたら死んでもいい」という表題は、
きっと「これを書くために生きる」ということでもあると思いながら読みました。
自己追求の文学の仕方をコンセプトにされているみたいですが、
文学賞などを狙う人にもまんざら物足りない本ではないような気がします。
創世記や桃太郎などのわかりやすいたとえがよかったです。